売却までに時間がかかると、その間に値崩れしてしまう可能性も
不動産を高く売るコツはたくさんありますが、一番確実なのは物件に利害関係のない不動産の専門家(コンサルタントなど)に相談をすることが良いでしょう。
そのエリアについて詳しい専門家であれば、知らない情報などもいろいろ教えてもらうことができます。
ただ、こういった専門家の方と全く接点のない方の場合には、突然そのような人に相談に行くというのはハードルが高いかもしれません。
次に確実な方法は、複数の業者にお見積書を作ってもらい、比較をすることです。
複数の業者に同時にお見積書を作ってもらうことで、一度で比較することができます。
インターネットに掲載されている口コミ情報を読むよりは手間がかかってしまいますが、それでも確実に自分が売ろうとしている不動産の料金を明確に知ることができる点は良いところであると思われます。
もちろん、そのお見積書を専門家のもとに持っていくことで、適正価格を提示して売ろうとしている業者も知ることができるでしょう。
目次
査定から時間が経ってしまうと査定価格が下がることも
注意しなければならないのは査定してもらってから、しばらく期間が開いてしまうことです。
不動産仲介業者に査定価格を出してもらってから何年も経ってしまうと、その金額で売ることは困難になっている場合もあります。
土地やマンションなど不動産は、時とともに価格が変化するもので、また建物は築年数が増えれば増えるほど一般的に価格は下がってしまいますので、査定から時間が経ってしまった場合には、再度しっかり査定してもらった方が確実です。
査定価格で必ず取引が成立する訳ではない
不動産仲介業者に売却を依頼した場合には、購入希望者が見つかることで売買が成立します。
そのため、購入希望者が少ない場合には、値下げをして売却するケースもあります。
査定価格は売却できる金額ではなく、あくまでも相場のつもりで確認するようにしましょう。
日ごろから相場を知るようにしておく
売却を検討する期間が長引けば長引くほど、値崩れしてしまう可能性もあるので、価格と相談をしながら、正確に素早く判断を下せるようにしましょう。
もちろん専門家だけでなく、家族とも話し合うことも重要です。
土地であればその土地を継承する可能性のある子どもともじっくり話し合いをしましょう。とはいえ値崩れする危険もあるので、判断はなるべく早めに下せるようにしなければなりません。
話し合いをする前に事前に様々な方面から検討できるように調べておくことも重要になるでしょう。
売れやすい時期と売れにくい時期
不動産の売却を検討されているのであれば、売りやすい時期があるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
確かに、マンションや戸建て住宅などの不動産の売買でも、購入希望者が増える時期とあまり不動産が動かない時期があります。
1月、2月、3月は購入希望者が増える時期
年明けから春にかけて、不動産の売買でも市場は活発になります。
購入希望者がこの時期に増える傾向がありますので、不動産を売る側も、例えば12月までは売却価格を据え置きにしておき、それでも売れない場合は年明けから値下げを始めるなどの戦略を練るケースもあります。
8月は不動産が動きにくい
1年のなかで、8月は不動産の取引件数が落ち込む傾向にあります。
そのため、この時期にあまり広告費を使ったり値下げを行ってもあまり効果が見られない可能性もあります。
重要なのは、時期よりもライバルとの関係性
上述のとおり、1年のなかで不動産の売買が活発になる時期とそうでない時期はありますが、ただ、その時期だけを重視しすぎるのはオススメできません。
例えば、購入希望者が多くなると言われている1月~3月にマンションを売りに出しても、運悪く同じマンション内で数十戸のマンションが同時期に売りに出されてしまうと、価格競争に陥ってしまう恐れがあります。
そうなると、相場よりも安い価格でないと、なかなか買い手がつかないといった状態になってしまうかもしれません。
逆に、もし同じマンションで他に売り物件が出ていないタイミングで、そのマンションの購入希望者がいた場合には、相場よりも高い価格で売却できる可能性もあります。
戸建て住宅の場合でも、同じ時期に似たような戸建て住宅がたくさん売りに出ている場合は、価格競争に陥ってしまう恐れがあります。
ただ、もちろん購入希望者が多い時期を狙うことで良い面もあります。
例えば、売却したい不動産に対して複数の購入希望者がいれば、その中でより高値をつけてくれる人に売却できるチャンスが生まれます。
そのため時期を狙いすぎても、結局はタイミング次第としか言えない部分があります。
売却の時期は自分自身が一番良いタイミングで
不動産を売却する時は、売主にとっていろいろな事情があります。
例えば、「相続した不動産を現金化したい」といった場合や「不動産を売って相続税に充てたい」など。
税金の支払いがある場合には、その支払い期限がありますし、通常はいつまでに現金化したいといった希望があるかと思います。
そのため、不動産の売れやすい時期を狙いすぎるよりも、ご自身のタイミングで売却に向けて動く方が失敗を減らすことができるかもしれません。
また、通常、不動産を売りたいと決めてから実際に売却が完了するまでには、何ヶ月もかかるのが一般的ですので、一番大切なのは、現金が必要な時期を逆算して、売却に向けて冷静に対処していくことが重要といえます。
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