ウチラボ 編集長

早めに引っ越しをするメリットとデメリット。戸建て・マンション売却

戸建てやマンションを売却する際、売主側のよくある疑問に「いつまでに引っ越したらいいのか?」というものがあります。

確かに不動産を売却する場合は、売却が完了するまでに約3ヶ月~半年ぐらいかかることが一般的ですので、どのタイミングで引っ越すとよいのか分かりにくいと思います。

そこで、物件を売却する際にいつ引っ越せばよいのか?また、早めに引っ越しをすることのメリットとデメリットについてご案内します。

いつまでに引っ越さないといけないの?

売却する不動産に居住している場合は、「物件の引き渡し」までには空き家の状態にしておかなければなりません。

通常、「物件の引き渡し」が行われる日は、同時に「買主から代金の支払い」もあります。

「買主から代金の支払い」があると、その時点で不動産の所有権は買主に移動しますので、その日に物件の所有者は買主に変わります。

そのため、「物件の引き渡し」までに引っ越しておく必要があります。

ちなみに、不動産は登記によって所有者を確認することができますが、この「物件の引き渡し」の日に全ての必要な手続きが無事に完了すると、司法書士が法務局へ行って所有権移転登記の申請を行います。

なお、買主との特約で「引き渡し猶予」を設けた場合には、買主から代金を受け取った後も、数日から1週間程度は引き渡しを遅らせることが可能です。

引っ越しは早ければ早いほどいいの?

確かに、いつかは引っ越さないといけないのであれば、早めに引っ越しておいた方が安心ではありますが、不動産の売却の場合は、早めに引っ越すことのメリットとデメリットが存在します。

早めに引っ越す「メリット」

不動産の売却を決めてから早めに引っ越しをする場合のメリットは以下のとおりです。

  1. 内覧やオープンルームが楽
  2. 内覧などで普段の家の中を見られることがない
  3. 買主が物件をじっくり見学できる
  4. 物が何もないので広く感じる

1. 内覧やオープンルームが楽

売却予定の家が空き家になっているのであれば、不動産会社の担当者にカギを渡しておくだけで、内覧やオープンルームを行ってくれますので、その時間に家にいる必要がなく時間に縛られることはありません。

2. 内覧などで普段の家の中を見られることがない

不動産の購入を検討している人が見つかるたびに内覧などが必要になりますが、その家に住んでいない場合は空き家になっていますので、大勢の知らない人に普段の家の中を見られることはありません。

3. 買主が物件をじっくり見学できる

これは買主のメリットにもなりますが、内覧の際に売主がその場にいない方が、室内をじっくり見学できます。

人が住んでいる物件だと、購入希望者も勝手にクローゼットを開けたりするのに躊躇してしまいますが、誰も住んでいなければ遠慮なく隅々まで見ることができます。

そして、じっくり見学できるということは、購入希望者にしっかり検討してもらえるということですので、売主にもメリットがあるといえます。

4. 物が何もないので広く感じる

家具などが何もない状態になっていますので、室内が広く見えます。

早めに引っ越した場合の「デメリット」

不動産の売却を決めてから早めに引っ越しをした場合のデメリットは以下のとおりです。

  1. 内覧やオープンルームが面倒
  2. 住んでいる家に知らない人が入ってくる
  3. 買主が物件をじっくり見学できない
  4. 買主が売主の人柄を知ることができない
  5. 物が何もないので寂しい印象がある
  6. 不動産が傷みやすい
  7. 古さが目立つ

1. 内覧やオープンルームが面倒

内覧やオープンルームがある度に家の中を綺麗にしておかなければなりません。

また、内覧の希望が入る度に、家にいないといけなくなりますので、外出する予定などを立てにくくなります。

特に土日などに内覧が増えるケースが多く、また、突然内覧の希望が入る場合もあります。

2. 住んでいる家に知らない人が入ってくる

購入を検討している人が見つかるたびに内覧などが必要になります。

そのため、大勢の知らない人が家に入ってくるようになります。

住んでいる家の中に、いろんな人が住まいを見に来るということに心理的な抵抗感がある方もいるでしょう。

3. 買主が物件をじっくり見学できない

買主側にとっても、人が住んでいる物件だと遠慮してしまってじっくり室内を見ることが難しくなります。

例えば、クローゼットの中を確認したくても、その都度、売主に許可をもらうのも気が引けてしまいます。

そのため、短い時間でサラっと内覧を済ませざるを得ない場合もあります。

4. 買主が売主の人柄を知ることができない

買主がその物件を購入するかどうかの決定要因として、「売主の人柄」も重要な要因のひとつです。

内覧やオープンルームの際に、売主がとても愛想よく対応してくれるだけで、その物件の印象が良くなったといったこともあります。

ですが、空き家の状態にして、内覧などを不動産会社に任せっきりにしてしまうと、売主の人柄が分からないままになってしまいます。

5. 物が何もないので寂しい印象がある

空き家の状態では、室内に何もないため、ガランとした印象で寂しい感じがあります。

また、電気も止めている状態だと照明がつかないため、カーテンを開けても限界があり薄暗い印象になってしまうかもしれません。

6. 不動産が傷みやすい

家に人が住まなくなると、あっという間に傷んだりホコリっぽくなります。

7. 古さが目立つ

引っ越しをして家の中の物を全て取り除くと、家具などが置いてあった場所のクロスや床の色が違う場合があります。

そういった色の違いも、なんとなく古さに感じてしまいます。

また、インテリアなど何もないため、ちょっとしたキズや水回りのサビなどにも目がいってしまいがちです。

リフォームではなくハウスクリーニングがおすすめ

前述のデメリット「7. 古さが目立つ」のとおり、家の中が何もない状態だと、ちょっとした汚れや傷みなどが目につきやすくなります。

そこでオススメなのが、「ハウスクリーニング」の利用です。

ハウスクリーニングでも十分に家の中が綺麗になりますので、購入検討者の印象もかなり良くなると思います。

なお、リフォームはあまりおすすめできません。

築年数が建っている家ほどリフォームをした方が良いのではないかと考えがちですが、古い家を購入する人は、家を買った後に自分たちで好きなようにリフォームしたいと思っている場合が多くあります。

売却前にしっかりリフォームしても、その費用を上乗せして売却できるとは限りませんし、そのリフォームが買主の好みでない場合も十分にあり得ます。

そのため、ハウスクリーニングでできるだけキレイにして、リフォームについては本当にするべきかどうかを慎重に検討された方がよいでしょう。

相談しやすい営業マンを見つけよう

不動産の売却で最も大切なことは、信頼できる不動産会社を探すことです。

そして、実際に担当してくれる営業マンの知識や経験、人柄がとても重要です。

経験が豊富でも相談しにくいと感じる営業マンだと、売却を進めていく中で不安や不信感が増していくと思いますので、相談しやすい営業マンを見つけましょう。

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不動産の売却で失敗しないためにも、「不動産の一括査定サイト」で相談しやすい優秀な営業マンを探されることをオススメします。

ウチラボ編集長
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